CASE1から3に登場してくださった参加者は、さまざまな専門職に支えられて、状況が改善していきました。
介護が必要な方に寄り添い、心身ともに支えている専門職の皆さんは、日ごろどんな思いで仕事をしているのでしょうか。
介護支援専門員
ご本人とご家族の話をよく聞くことが一番
主任介護支援専門員 澁谷晴子さん(CASE1)
大切にしているのは、ご本人やご家族のお話をよく聞くことです。配偶者やお子さまなど、ご本人にかかわるさまざまな方のお話を聞けば、多様な視点からその方を把握することができます。そうすれば、在宅介護が難しくなったり、キーパーソンがいらっしゃらなくなったりして困ったときでも、スムーズに支援できるからです。さらに、ケアプランにもその方の思いを的確に反映することができます。「私が言いたいことをよくわかってくれたね」と言ってくださると、介護支援専門員冥利に尽きますね。

福祉用具専門相談員
信頼関係を築くには、ご本人を把握することから
福祉用具専門相談員 福島純平さん(CASE2)
まずは元気に挨拶をして、ご利用者さまに好印象を持ってもらうよう心がけています。信頼関係を築くことができないと、その方が本当に困っていることを教えていただけません。ご利用者さまはお一人おひとり違うので、お話をしたり部屋の様子を見たりしながら、その方がどんな人なのかを見極めるようにしています。今後高齢者はますます増加しますが、身長など体格は違います。従来の規格が通用しなくなるかもしれないので、新しい知識を身に付け、視点も変えていかないといけないと気を引き締めています。

管理栄養士
食事でその方の生活を支えていきたい
管理栄養士 境田芽生さん(CASE3)
施設で暮らす方にとって一番の楽しみは食事。毎日楽しみにしていただけるような食事を目指しています。皆さんから「おいしかった」と言ってもらえると、また喜んでもらおうと頑張る原動力になります。他にも、いつもよりたくさん食べてくださったり、食べるスピードが速くなったりすると、喜んでくださっているのがわかります。特養は生活の場。入所者をよく見て、介護職から状況変化を聞き取ることで、お一人おひとりに合った食事を提供し、生活を支えていきたいと思っています。
