利用者の皆さんは、介護の専門職に支えられて、状況が改善していました。
介護が必要な方に寄り添い、心身ともに支えている専門職の皆さんは、日ごろどんな思いで仕事をしているのでしょうか。

第9期

介護職

自宅でのルーティンを続けられるように
特別養護老人ホームフレンド神木(短期入所生活介護)
介護職 西本千紗さん(CASE1)

 ご利用者の生活の中心となるのは自宅なので、短期入所生活介護でも自宅と同じような環境で過ごせるよう心がけています。お化粧をする、散歩する、決まった時間に飲み物を飲むなど、ご利用者にはそれぞれのルーティンがあります。やりたいことを聞き取り、職員で共有して希望に沿うようにしています。また当施設では体操やレクリエーションにも力を入れており、ご利用者が楽しみながらしっかり体を動かせるよう意識しています。そしてお帰りになるときに、「楽しかったよ。ありがとう」などという言葉をいただくのが一番のやりがいです。

管理者

個別ケアで居場所づくりに取り組む
グループホームゆう和(認知症対応型共同生活介護)
管理者 古尾谷純平さん(CASE2)

 ご利用者の居場所づくりを念頭に、認知症でも自分らしく生活できる個別ケアに取り組んでいます。認知症でも、お一人おひとり違います。会話や表情だけでなく、家族との関係や生活歴などから、総合的にその方を見るようにしています。また地域とのつながりも重視しています。地域包括支援センターと共同で認知症カフェや、地元NPOと連携した送迎付きの居酒屋を開催するほか、そうめん流しなど季節のイベントには地域の方も参加していただきました。小学生の体験学習の受け入れや職員の子連れ出勤の推奨など、幅広い世代間の交流も図っています。

介護支援専門員

諦めず時間をかけて信頼関係を築く
小規模多機能型居宅介護ひつじ雲
介護支援専門員 片桐康子さん(CASE3)

 ご利用者ができるだけ自宅で過ごせるよう、通い・訪問・泊まりを組み合わせたサービスを提供しており、状態変化に応じて迅速かつ柔軟な対応ができるのが強みです。また地域に根差した施設を目指し、カフェや食事会などのイベントには地域の方も招き、ご利用者とのつながりをつくる機会も設けています。大切にしているのは、ご利用者の生活を良くするにはどうしたらよいか職員全員で話し合い、時間をかけて少しずつ信頼関係を築いていくこと。はじめは警戒心が強かった方が、笑顔を見せてくださるようになるのが何よりの喜びです。

看護師・機能訓練指導員

個別機能訓練は心身を把握する場にもなる
クリスタルプラザゆうえん(地域密着型通所介護)
看護師・機能訓練指導員 平岡尋子さん(CASE4)

 看護師としてご利用者の体調管理を行うとともに、個別機能訓練も担当しており、管理者や柔道整復師と相談しながら、ご利用者の求めているものをくみ取ってメニューを考え実施します。通所介護の看護師は守備範囲が広く、臨機応変な対応や判断力が求められます。ご利用者は心身に悩みやストレスを抱えている方が少なくありません。それだけに、お一人おひとりのお話を聞くことは不可欠です。特に機能訓練は1対1で行うため、普段できない話をしてくださることも多く、そこで得たケアにかかわる情報は職員に共有するようにしています。

第8期

介護支援専門員

ご本人とご家族の話をよく聞くことが一番
定玲会ケアサポートセンター
主任介護支援専門員 澁谷晴子さん(CASE1)

 大切にしているのは、ご本人やご家族のお話をよく聞くことです。配偶者やお子さまなど、ご本人にかかわるさまざまな方のお話を聞けば、多様な視点からその方を把握することができます。そうすれば、在宅介護が難しくなったり、キーパーソンがいらっしゃらなくなったりして困ったときでも、スムーズに支援できるからです。さらに、ケアプランにもその方の思いを的確に反映することができます。「私が言いたいことをよくわかってくれたね」と言ってくださると、介護支援専門員冥利に尽きますね。

福祉用具専門相談員

信頼関係を築くには、ご本人を把握することから
サクラサービス(株)幸営業所
福祉用具専門相談員 福島純平さん(CASE2)

 まずは元気に挨拶をして、ご利用者さまに好印象を持ってもらうよう心がけています。信頼関係を築くことができないと、その方が本当に困っていることを教えていただけません。ご利用者さまはお一人おひとり違うので、お話をしたり部屋の様子を見たりしながら、その方がどんな人なのかを見極めるようにしています。今後高齢者はますます増加しますが、身長など体格は違います。従来の規格が通用しなくなるかもしれないので、新しい知識を身に付け、視点も変えていかないといけないと気を引き締めています。

管理栄養士

食事でその方の生活を支えていきたい
特別養護老人ホーム 柿生アルナ園
管理栄養士 境田芽生さん(CASE3)

 施設で暮らす方にとって一番の楽しみは食事。毎日楽しみにしていただけるような食事を目指しています。皆さんから「おいしかった」と言ってもらえると、また喜んでもらおうと頑張る原動力になります。他にも、いつもよりたくさん食べてくださったり、食べるスピードが速くなったりすると、喜んでくださっているのがわかります。特養は生活の場。入所者をよく見て、介護職から状況変化を聞き取ることで、お一人おひとりに合った食事を提供し、生活を支えていきたいと思っています。