CASE
事例紹介
左から、玉虫智美さん、和久井純さん、髙橋 勝さん、髙橋春枝さん(ご家族)、前列は松永哲さん、関恵さん、後列は奥崎真弓さん、齋藤茂樹さん
「かつ丼を⾷べたい」明確な⽬標に
向かってチームがまとまる
嚥下機能の向上を⽬的に
重度の肺炎で入院した髙橋さんは嚥下機能が悪化して胃ろうを造設、一時は施設入所も考えていました。しかし髙橋さんには「かつ丼を食べたい」という強い思いがありました。自宅に帰るためにリハビリに励む髙橋さんを見た居宅介護支援員は、髙橋さんの意欲にこたえたいとチームにプロジェクト参加を打診。すぐにチームの意思がまとまり、嚥下機能を向上させることを目標に設定しました。
地域コミュニティへの復帰を⾒据える
福祉用具を導入し環境を整えて退院すると同時に、訪問医の指導のもと、訪問看護師が痰の吸引や胃ろうの管理を、通所介護では言語聴覚士が嚥下状態を見ながら食形態を工夫。発声練習や口腔体操なども行いつつ、ADLと栄養状態の向上を図りました。さらに理学療法士が個別訓練メニューを作成して体調に合わせたリハビリを行い、訪問リハビリで屋外の歩行訓練を行った結果、杖なしで歩けるほど体力がつき、通所介護の食事も完食できるように。手ごたえをつかんだ介護支援専門員は、今後の取り組みを見極めるために訪問歯科に嚥下検査を依頼しました。飲み込む力を上げるために、体重を増やして筋力をつけるよう助言されたことから、胃ろうを併用した栄養摂取で体重を増やすことに注力。奥さまのサポートも奏功し、体重も順調に増え嚥下機能も向上しつつあります。長く地元少年野球の監督をしていたという髙橋さん。今後は地域コミュニティへの復帰も見据え、公園まで歩けるようにしたいと居宅介護支援員は考えています。
利⽤者の状況や
ケアの変化
つける。
抜管後嚥下障害が残る
訪問看護、通所介護、居宅療養管理
指導(内科)を開始
プロジェクト参加